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2023.02.02

ホームページ・Web制作会社の選び方

石川県・富山県・福井県などローカルビジネスの場合は東京や大阪の都心部のビジネスとは異なる性質であるため、地場の市場や市況をよく知っている人に頼むべきと考えられます。目的によって得手不得手があるので、しっかりと何ができるか見極めましょう!

その制作会社の業務範囲で目的を達成できる?

その会社はホームページ・Webサイト制作のプロでしょうか。一昔前はホームページのマーケティングに対する重要度は今ほど高くなかったため、それほど高度なノウハウや知見は不必要でした。そのため、ホームページ制作はグラフィックデザインが得意なデザイン会社が行っても問題はありませんでした。ですがスマホの普及率の上昇とともに、ユーザーのインターネットの接触機会が大幅に増え、集客の主戦場はWebになっています。そのため、より多くのノウハウや知見が必要になってきています。もし、デジタルマーケティングで集客して売上を上げたいのであれば、ホームページ制作はその道のプロに任せた方がいいでしょう。

またブランディングについても同じことが言えます。スマホ普及前と後では企業・サービスのブランディングの考え方も変わってきていますし、旧来のブランディングでは通用しなくなってきています。「Webを強くしていきたい」という戦略であれば、ホームページ・Webサイト制作がメインの会社へ相談してみると良いでしょう。

制作会社によって得意分野は異なる!

会社によって得意分野は異なります。デザインが得意な会社やシステムが得意な会社、マーケティングが得意な会社などの技術的な側面や、toCなのかtoBなどのターゲットや小規模事業者か上場企業かなどの事業スケールなど主に取引が多いプロジェクトをどれだけ取り扱っているかで経験値が変わってきます。

営業マンによっては、ポジショントークになってしまい、目的に削ぐわない提案を行うケースもあるので、しっかりと何が得意かを見極める必要があります。過去に小規模な製造業さんのホームページ制作をマーケティングが得意な会社が請け負い、後になって発注を失敗したという事例がありました。製造業はターゲットがtoBで、しかも小規模なためマーケティングが不要。しっかりした会社であることを示せれば目的は達成できるのに、原価が安いテンプレートのサイトを高い費用で制作したという事例がありました。本来であれば、写真だけ綺麗なものを用意して、フリーランスのWebデザイナー・クリエイターに安く仕上げてもらうだけで十分なプロジェクトでしたが、マーケティング会社のポジショントークで「今の時代はデジタルマーケティング!必ずやっておかいないと損します!ウチはマーケティングが強いから、他の会社より良いものが創れます」といった口車に乗せられてしまったようです。

このようにならないためにも、自社の課題や目的にあった事業者を選ぶべきですので、相談時には何が得意かしっかりとヒアリングしする必要があります。

クオリティだけでなく対応力も大事

よく、「レスポンスが悪い」「返答までに1週間かかる」といったことを耳にします。ホームページ制作はとにかくタスク量が多いことや、クライアントに知見がないことも多いため、コミュニケーションが非常に重要になります。ここで対応が遅いことにによって、リリースが遅れ機会損失を招いてしまうことがあります。チャットツールなどが充実してきていますので、できればスピーディーな対応を行なってくれる会社の方がスムーズにプロジェクトが進行できます。

そこで、どのような尺度で対応が良いかを判断すべきかというところですが、まず「見積もりの提出にどれだけ時間がかかるか」である程度の目安になると思います。ホームページの制作はほとんど工程が人による手作業なため、仕入れ等がありません。したがってサイトマップや課題などがある程度明確であれば、見積もり算出にはそれほど多くの時間がかかりません。ですので、依頼してから遅くても5営業日くらいあれば、見積もり提出は可能ですし、最短では即日提出も可能です。ではなぜ見積もりの提出が遅くなるかも説明します。

1つは外注を使っているため、外注との費用のすり合わせが必要な点です。フリーランスは基本的には1人で仕事しているため、見積もり作成には時間を要します。したがって全体の見積もり作成に時間がかかり提出が遅くなるのです。
2つはノウハウが蓄積されていない。ある程度の規模の会社でも見積もり作成は代表やマネージャーが行っています。そのため、属人的なタスクになりやすく、その人が忙しい時は大幅に進捗が遅くなります。このようなことにならないためにも細かい料金表の作成や過去の事例からの引用が必要になってきます。この辺りがしっかりと整備されている会社は見積もり提出のスピードが早いです。

また一次対応の速さも重要なポイントです。地方の制作会社は営業がいない場合があるため、デザイナーやエンジニアは作業を行いながらメッセージに返信していきます。共に技術職ですから、中途半端なところで手は止めたくありません。ただ、「明日、確認して折り返し連絡します」などの簡単くらいは対応できます。このような対応を積極的に実施していない会社は、全体的に対応力が低い傾向にあります。この辺りのノウハウや体制はクオリティにもつながってくるため、しっかりと対応してくれる制作会社を選びたいところです。

マネジメント層の職種がデザイナーやエンジニアであるかどうか?

いま発注しようとしている会社の代表はどのような経歴でしょうか?デザイン会社の社長なんだから、有名な制作会社とかに勤めていたんじゃない?と思われがちですが、そんなことはありません。多くの会社の社長はクリエイターではなく、営業だったりします。もちろん営業上がりの代表の制作会社でもクオリティの高い会社はたくさんあります。ただ、デザインやエンジニアリングを知っているのとやったことがあるでは雲泥の差はあります。そのような現場の実態をあまり知らない会社ではよく「机上の空論を提案してしまう」「できると言ってしまったから何とかして」と言ったことが横行しています。クリエイターは何とか頑張って制作しますが、「これでは課題解決になっていないな」とか「もっと他の方法があったよな」などのギャップが発生してしまっています。またクオリティのジャッジができないという側面もあります。特にWebサイトは裏側はHTMLやCSSといったプログラムコードで作られているものになるため、そのコードが正しいかどうかをジャッジする必要があります。目に見えていないところで大きなインシデントが発生していることもあるため、裏側までチェックできる体制が必要になります。

このようにマネジメント層の職種も相談時に必ず聞くようにしましょう。

そのほかのチェックすべきポイント

実績

まずは実績をチェックしましょう。代理店の下請けも行っている制作会社は実績掲載できないこともあるので、ホームページに掲載されている実績だけで判断しないようにしましょう。逆に実績掲載しているけど、制作しているのはほとんど外注というケースもあります。このようなこともあるので、相談時に近い業種の事例を紹介してもらってどのように取り組んだかを聞いてみると良いでしょう。その際に近い業種の実績がなければ、課題に対して同じような解決方法で取り組んだ案件のあるかどうかを聞いてみても良いです。必ずしも近い業種の経験がなくてもホームページ制作が上手であれば、さほど問題ではありません。大事なのは課題解決能力と制作スキルです。

専門性があるかどうか

他の制作会社の担当からWordPressのセキュリティ面でインシデントが発生し、どうすれば良いかを聞かれたことがありました。弊社では当たり前のように実施していたことを行っていなかったため発生した事象でした。本来であれば即日復旧できるような内容でしたが、ノウハウや知見もしくは危機対応能力が乏しかったため、色々なところに相談し、長期間かけて普及できなかったようでした。もちろん我々もどんなことにも対応できるというわけではありませんが、ある程度のことなら対応できるスキルを持ち合わせています。このようにWeb制作は高い専門性が必要なため、経験豊富なエンジニアが在籍しているかどうかも大事なポイントです。まずはエンジニアが何名在籍しているかを聞いてみましょう。

チーム体制

優秀なフリーランスや制作会社を外注することは悪いことではありません。ただ、窓口になっている会社がしっかりとマネージメントできるかどうかがポイントになります。主な作業や発案が外注だと最後まで振り切った企画にならないことが多いです。まず発注時にアサイン予定のメンバーを聞いておく必要があり、社外メンバーもいるようであれば、その会社名も開示してもらい、関わっているメンバーの素性を知っていくと良いでしょう。トラブルが少なくなると共にスピードアップにもつながります。

住宅メーカー選びと同じように様々な規模や性質の制作会社があり、選ぶだけで大変です。複数社との打ち合わせも大変なので、これらのことを確認しながら、目的を達成できる会社を選びましょう!